育成・熟成について

シャトー・フェラン・セギュールでは、育成・熟成をとにかく重要な工程と考えています。ヴィンテージの理解、適切な製樽業者選択、エスキーヴ(鏡板の栓)を使ったスーティラージュ(澱引き)、定期的ウイヤージュ(補酒)、蔵スタッフの経験とこだわり。ワインに実に複雑な変化がもたらされるこの期間、最善の注意を払って作業を行なっています。

製樽業者との二人三脚

収穫後、落ち着きが戻りはじめた頃、アッサンブラージュに続いて約12ヶ月にわたるグランヴァンの育成作業がスタートします。フェラン・セギュールでは、この育成・熟成をとにかく重要な工程と考えています。新樽使用率が50% を上回ることはありません。信頼のおける製樽業者5社の専門ノウハウを長年にわたって結集させています。実に内容の細かい仕様書を交わし、それに忠実に製造されたものであっても製品ごとに多様な特性(伐採地、乾燥期間、「焼き入れ」、ノウハウ)があり、ヴィンテージによっても全く異なる表現を見せます。酸素、木材に含まれるタンニン、そしてアロマは、ワインの安定化と熟成には不可欠です。入念なウイヤージュ(補酒)がワインを酸化から守ります。

Mains barrique Phélan Ségur
Racking "à l'esquive"
Racking

エスキーヴを用いた伝統の澱引き法

エスキーヴ(鏡板の栓)を用いたスーティラージュ(澱引き)には大変な手間がかかりますが、変わらずこの伝統法を採用しています。今では高級シャトーでのみ守り継がれている作業法で、蔵スタッフ2名によって1年じゅう繰り返される作業です。 詳細ページへ

春、瓶詰め作業

Phélan Ségur 2008