醸造について

シャトー・フェラン・セギュールでは、永遠の高貴さをまとったテロワールに生まれるブドウに最大の敬意を払っています。とにかくエレガンスを追い求め、妥協を知らないこだわりと誠実なつくりを理念としています。

叡智にあふれた醸造責任者

醸造責任者、ファブリス・バケイは、ブドウという高貴な原料の保護に努めています。ヴィンテージ特有の魅力を最大限に引き出しつつ、ワイナリー本来のスタイルを尊重したワインづくりです。

Fabrice Bacquey

最適な熟度に実ったタイミングをねらって、自然の許すかぎり、ブドウは丁寧に手作業で収穫しています。 次に、小箱に分けたブドウを振動機能付きマニュアル式選果台へと流します。2011年にはオプティカル式選果台を導入。作業精度はさらに高まっています。その後、柔らかく破砕を行ないます。

Vendages cases
Sorting table

精緻を極めた醸造

発酵工程は10日間ほど続きます。その間、フェノール成分のワインへの移行を促進する目的で、ロットの状態に応じて、定期的にルモンタージュ、デレスタージュあるいはピジャージュを実施します。その後に20日ほど続く期間をマセラシオン(醸し)と呼び、これは引き続き抽出を目的とする重要な工程です。39基のタンクを使用しての醸造作業は精緻を極めたものであり、のちにこれらのロットを厳選しアッサンブラージュ(ブレンド)に用います。2010年からゆっくりと進めている改革の一環として、45ヘクトリットル容量のタンク8基を導入。ブドウ区画はさらに細分化され、それぞれの特性に関する理解が一層深まっています。

アッサンブラージュの魔力

果帽を圧搾してフリーランニングワインとプレスワインに分ける作業を終えると、いよいよ「樽詰め」です。ワインが詰まった樽を貯蔵庫に並べ、庫内の気温を上げてマロラクティック発酵を行ないます。ワインはしなやかさと丸みを増し、冬の間はゆっくりと休息に入ります。
冬が終わる頃からアッサンブラージュを開始し、長期にわたってロットごと厳正に試飲を行ないます。ワインコンサルタント、ミシェル・ロラン氏から貴重なサポートをいただきながらセレクションを決定します。一部のロットはシャトー・フェラン・セギュールの「グランヴァン」として、その他はセカンドワイン「フランク・フェラン」、あるいは「ラ・クロワ・ボニス」として使用されます。
4月、グランヴァンのアッサンブラージュはプリムール試飲会にて「世界に」向けて発表されます。

Running off
Blending

ワインづくりの思想

醸造工程において要求される技術力はもちろん大切ですが、ワインづくりの思想、長年の試飲経験でつちかわれた確かな味蕾、そしてフェラン・セギュールのテロワールに生まれるワインが時の流れの中で見せる変化への完璧な理解… 違いはここにこそ生まれるのです。

 

シャトー・フェラン・セギュール